お久しぶりです。
ブログを更新します。
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撮影の間隙を縫いながら観劇。
自分のことだけ考えて生きることは本当に味気ない。
誰かと会って話して邂逅して初めて生きてるって実感できる。
くらい充実した圧倒的な日常を生きたいと思います。
観劇はその渇きを結構潤してくれてたりする。
舞台をしばらくお休みして、と言ってもお休みしているつもりはないのですが、今は専ら映像のお仕事をしています。
舞台以上に毎日毎日、時代も役職も年齢も飛び越えて、目眩く色んな役に想いを馳せ続けています。
昨日演じた役がそこにはもう居らず、今目の前には初めましてに近いそいつが居て、明日はまた違う自分と出会う。
自分の仕事ぶりがどうとかじゃなくて、尊い。
一分一秒同じ自分がそこに居ないことは非常に尊いのです。
しっかり呼吸して地に足つけて前を見て、生きなきゃって。
じゃなきゃ自分という存在は消し飛ぶので。
そういう自分という存在とやらを、抱き締めることができるから観劇が好き。
あんな素敵な自分になりたいとか、あんな風に振る舞いたいとか、そうやって叫びたいとか、思わせてくれるから。
手に入れた役とは違う、自分自身に揺さぶりを掛けてくる魑魅魍魎たちに乾杯。
いや、完敗。
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唐組も悪い芝居もキャラメルボックスも、新しい世界を迎えている。
柿喰う客はどこへ向かうんだろう。
劇団員なんだからてめえが一番分かってんだろって思うでしょ?
でも分からないんですよ自分でも。
一つ確実に言えるのは、変化が無いのはつまらないなってこと。
過去を省みて、自分で自分がやったことに焦がれるってこと沢山あって、あの時の高揚とか焦燥とかしんどさとか躍動とかをもう一度味わいたい、もう一度体験したいって、強く思う。
それも大事なんだけど、でも今は変わり続けて知らないこと見たことないことやったことないことを追い求めたい。
いつまでも、同じものなんて無いしあっちゃならんのですよ。
柿喰う客は分からないけど、柿喰う客での自分は、自分でも良く分からん次の場所に連れて行ってあげたいと思う。
そんで一緒に、どっか良く分からん場所に行こうじゃないかって思うよ。
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世界は終わらない。
世界は始まり続ける。
そんなことばっかりで心臓がドキドキしているよ。
一緒に、ドキドキしようよ。
21:00を待て。