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2016年08月08日

殺人的なジョーク

音楽はいつだって何度だって必ず、必ず平等だから有難い愛しい残酷だ。
頭を金槌で横からぶん殴られるような衝撃が時には雨だれ石を穿つかってくらいの淑やかさで耳から流れ込んで来ちゃうもんだから、その雨だれは眼から涙に毛穴から脂汗に、ぶん殴られた衝撃はそのまま声に音に叫びに、なってしまうものだ。
そうして身から出た音や感情は、間違いなく音楽だ。
音楽は音楽を産み出す。
いつだってそうだだから有難い愛しい残酷だ。
残酷なのだ。


あなたの眼の前に今、大切にしてきた宝物、何でもいいが例えば愛しい人から頂いたアクセサリーか何かがあるとする。
それを先ず、良く想像してほしい。

その宝物を盗むでもなく、汚すでもなく、ただただ破壊しようとする存在がいるとしよう。
あなたならどうする?
破壊という事はつまり、もう二度と同じ姿のソレには出会えないという事だ。
この世から、消し去るべく、侵略してくる存在がいるのだどうする?
答えはひとつ、「排除する」だ。
大切なモノは守らなくてはいけないさもなくばあっさりと消え去るこの世から無くなる二度と手に入らなくなる。
あなたがどんな善行を積み重ねて来ても、誰かの事を想い祈り尽くして来ても、この平穏が永劫変わらず続きますようにと心底から願おうが、あなた以外の存在はそんな事は一ミリも知らない鑑みない思いやらないから、奪われるのですよあなたの意思とは全く関係ないところで、全く関係ない感情で。
その恐怖と隣り合わせで毎日を生きる事がもし出来たなら、つまり脅かされる危険を意識しながら感じながら一分一秒を生きられれば、毎日はきっとキラキラと輝き出す。
そして安穏を脅かす存在を排除するその覚悟が、生きる意味になるはず。
一挙手一投足を大切に思えるはず。

世の中は須く残酷なので、その残酷の海を泳ぐ覚悟と、些細な傷口にも染み入るその海の水に耐え得る魂を、泳ぎ切る肉体を、持ち合わせて生きようではないですか。

人は、最期には必ず一人。
慈しみ、尊び、前だけ向いて直向きに生きて行こうが一人になる時が必ず来るのだから、自分の人生の意味と価値は自分が先ずは勝ち取らなくてはいけない。
何でもいい。
金を稼ぐ、愛する人を見付ける、何かを生み出す、そしてそして、誰かに影響する。
何でもいいから生きる意味と価値を。
死ぬ価値を。
勝ち取れ。

一人であるという事は、一人じゃないから実感出来る。


お酒が飲めない。
が、そろそろ致命的になってきた。
演劇でお酒の味を表現しなければならない時、俺はそれが出来ない。
お酒の席での作法を表現しなければならない時、これは勉強したから多少は出来るが、心底の意味では体得していない。
具体的に言えば『お酒の席あるある』が、俺にはピンとこない事がある。
グラスの扱い方、テーブルクロスの使い方、瓶の所作、飲み方嗅ぎ方の『大衆性』を俺は知らない。
が、実はそれはどうとでもなる。
勉強と想像を、すれば良いのだ。
実際の経験に勝るものはないが演劇は想像力で補える部分があって、物凄い暴論になるけれど、勉強して想像して、結果お客様に真実として伝われば良いのだ。

じゃあ何が致命的かと言うと、演劇に携わった人なら誰もが想像に難くないであろう『お酒の席でのクリエイション』に参加出来ない事なのだ。

お酒の席でのクリエイション。
何の事はない、お酒の席で交わされる演劇に携わる話、稽古に関する話、誰かへの思いなどなどを、共有する事が出来ないのだ。
情報としては、後で何処かで聞けばそれで済む事なのだけど、良い意味での酔った勢いや、その瞬間の熱量や、酩酊状態故のその場の本音などは、計り知れないのです。

柿喰う客は酒が飲めない人が多いので、劇団員同士で飲みの席が催される事はあまり多くない。
新劇団員が入って飲める人が多くなったのでこの先どうなるかは解らないが、結果として飲みの席で演劇の話になる事があまり無かったように思う。
ただひたすらイチャコラした会話を繰り広げているだけだ。
それが俺には物凄く心地が良い。
柿喰う客という劇団の大好きな部分でもある。
演劇は稽古場と劇場にしか存在していない感じ。あくまで感じね実際は存在しているのだけど。

お酒は、大衆心理が動きやすい。
ある理由から、俺は人に迷惑をかける酔っ払いが大嫌いだ。
この理由は話すと長くなるのでいつか話すとして、酔っ払っているから、大衆心理が動いてまるで正義を勝ち取った風になっているからと言って、例えば誰かを傷付けて良い訳ではないし、誰かを悪にして良いとはならない。
自分の周りにたまたまそういう風潮が見受けられて、悲しくなる。

そして何より、酒の力を借りなければ何かを決断出来ない、という風にはなりたくない。


イヌの日が始まります。
一つ。
松居大吾が闘っている。
だから、大吾の為に俺も闘う。
posted by 玉置玲央 at 23:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
危うくギリギリの精神まで追い込んだ中でしっかり自分やりたい事やらなきゃいけない事出来た時程嬉しいことはないんですよね。
ただ今は死んだように映画観てる。外歩いてる人さえ偉いと思える、、やっぱそれだけ消費しちゃってるんですよね。程々にという言葉ありますが、私には無理かも。。緊張感ありすぎる仕事のせいもあるけど、やっぱり事あるどこに燃え尽きたいし、今後もそうしようと、なんか読んでて思いました。
イヌの日舞台観ました。玉置さんを初めて知りました。
だからココに辿り着きました。
Posted by ボロック at 2016年08月13日 01:05
こんばんは、夜遅くに失礼します。
今日、イヌの日を観劇しました。当日券の列1番目にいた者です。わざわざ『日射病気をつけてくださいね、水分摂ってくださいね』と声を掛けていただいた事に感激し、その場で上手くお礼が伝えられなかったので、ここに残します。お心遣い有難うございました。
玉置さんの事は、昨年のライチを観て初めて知りました。その時のお芝居が心に残っていて、必ずまた観に行こうと思ったのを覚えています。今は受験生なので、観劇回数を控えてはいますが、今回、どうしても観たくて。
率直に言いまして、観に行って本当に良かったです。登場人物の誰にも感情移入が上手く出来なくて、顔が引きつり、終演後声が出るまでに時間が掛かりました。こんな経験は初めてです。実質1時間45分しかあの空間に居なかった筈なのに、外に出てみると15年後の太陽に照らされ蝉に笑われている気分になりました。広瀬の、不安定な感情の揺れ方に心臓がどくどく煩かったです。台詞の一つひとつを取りこぼさないように、神経を集中させ慎重になったのも初めてです。あの空間、決して忘れられません。また必ず、玉置さんのお芝居観に行きます。
お身体に気をつけて下さい。怪我なく千秋楽を迎えられるように願っています。長文、失礼しました。
Posted by at 2016年08月20日 02:11
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