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2017年08月09日

半年くらいのこと

書き溜めていた文字を、いい加減昇華させて上げないと忍びないので、季節とかめちゃくちゃなんだけどまとめて上げます。

途中の文もあるのだけれど、気にせず読んでもらえたら。



このブログでも度々書いて来ましたが、俺にとって音楽はとても大事。


稽古場でも劇場でも、ウォーミングアップをする訳ですがその時に聴く音楽によってその日の気分が結構左右されたりする。

コンディションは変わらず、気分。

なんか気分が上がったり下がったり、どちらが良い、ということは無い。


『アップ』というプレイリストがある。

今現在の曲目は以下。


パレード/BUMP OF CHICKEN

多分、風。/サカナクション

ポークジンジャー/tricot

Why I'm MeRIZE

虚無病/amazarashi

LOSER/米津玄師

ロックンロールは鳴り止まないっ/神聖かまってちゃん

NANIMONO(feat.米津玄師)/中田ヤスタカ

8823/スピッツ

スペツナズ/岡崎体育

Omoide In My HeadNumber Girl

はあとぶれいく/ZAZEN BOYS

SECTARB-DASH

BITE/岡田太郎

M0(いまさらキスシーン)/岡田太郎

M5(いまさらキスシーン)/岡田太郎


これをヘビーローテーションするのです。

基本的には自分の中で『踊れる曲』がアップというプレイリストに入る。



桜を見ていたら、ぶわーっと脳味噌が風景を描き出したので、ああこれは面白いところに行けるかも知らんと思い立ち、記憶の旅をしようと試みた結果訪れたのは春でもなんでもなく、三御堂島ひより及び『いまさらキスシーン』の事だった。


ひよりに会いたい。

ひよりになりたい。


いまさらキスシーンの話。



これは、僕から玲央君へのラブレターです。


と、初演時の稽古の際に中屋敷法仁は言った。

今から9年前、2008年で俺は23歳だった。

当時はまぁありがたい事だなと、俳優として一人芝居を書いてもらい演出をつけてもらうなんてそんな機会もなかなか無いので、至極当然の感想を抱いたものだ。

それは今思うとであって、そこには万感の想いや最大級の感謝がキチンと込められていて、千穐楽の日は、同時上演だった七味も一緒になって打ち上げでギャーギャー騒ぎながら抱き締め合ったものだ。

幸せだ、ありがたい、まだまだ頑張らねばと、そんな想いと共に仲間を抱き締めた。


それから、何度再演を重ねたかはもう忘れてしまった。

正確には憶えているが、それをあれやこれやと穿り返すのはなんだか野暮だなぁと思い、公演が終わる度にすっぱりひよりとはお別れをするといつの間にか決めて今日まで生きてきた。

反芻もすれば反省もする。

けれども俺とひよりは他人同士なので、彼女に直接それを伝える事なく今に至っている。

三御堂島ひよりに会えるのはラブレターを書いた張本人である中屋敷法仁と、彼女が住んでいる青森県の十和田市を通る国道四号線にたまたま居合わせた、あの世界を共有しに来て下さった方々と、そしてその瞬間の俺だけだ。

その瞬間、彼女にあれやこれやと伝えている暇は無い。

近付けば生命の炉が爆ぜて飛び散る何かの、その火の粉で火傷する。

側で、見守るしかない、30分間の逢瀬。


その逢瀬と中屋敷法仁への感謝に、今、少しずつ変化が起き始めている。



2016年に催された柿喰う客フェスティバル2016で、久々にいまさらキスシーンをやる事になった。

4年振りとかだったんじゃないだろうか。

方々で公言しているが、いまさらキスシーンは自分にとってライフワークで神様が許してくれるのなら80

までやり続けたいと思っている。

中屋敷法仁は全く厄介なラブレターを書いたものだ。

愛の手紙には変わりないがその愛には何か良くない呪詛的なモノが含まれていてもはや呪いの手紙だ。


俺自身も三御堂島ひよりに会えるのが楽しみで楽しみでしょうがなかった。

今度はどんな風景を魅せてくれて、どんな所に連れて行ってくれて、どれだけ俺を悩ませ苦しめ、どれだけ俺を甘やかし癒し慈しんでくれるのか、楽しみで楽しみでしょうがなかった。


開演を告げる音楽、即ちMゼロがかかる瞬間は本当に恐ろしい。

楽屋で一人、神様に祈るしか出来ない。

泣き出したいし吐き出したいし逃げ出したい気持ちをよそに舞台は暗転状態になり、小走りに舞台中央、蓄光テープのバッテンの場見りに立つ。

岡田太郎の作った曲の、その爆音の中お客様には聴こえない音でハッと一息、息を吐く。

続け様にもう少しだけ大きな声で宜しくお願いしますと呟く。

観に来て下さったお客様と、他でもない三御堂島ひよりに。

そしてカラカラの喉を唾液で潤し、グロスを塗ったはずなのにカッサカッサの唇を舐めて、背筋を曲げて暗闇のその先の見えない何かを見つめ、音楽が終わり、明転。



と、言う。

もうそこは三御堂島ひよりの人生だ。

その一文字、一言で、もう何にも怖くないし逃げ出したくもない。

なんならもっと側で彼女を観ていたい。

触れてやりたい。

抱き締め続けて護ってあげたい。


そんな、30分間。


初演の頃から、この作品で事件を起こす、観て下さった方にとって事件になる、する、と思ってこの作品に取り組んで来たのだけど、俺がどうして三御堂島ひよりに焦がれて、側に居たくて、会いたくて堪らないのか、何の事は無い。

彼女と居ると自分に事件が起きる。

それが楽しくて幸せで嬉しくて、側に居るのだ。



何で演劇に従事するのか、少し分かった気がする。

はっきり言ってしまえば、虚構の世界に逃げ出したいからだ。

現実とかがあまりにも怖いからだ。



どうにもマメに更新出来ないな。

すいません。

頑張りまする。


絵を描くのが、愉しい。

posted by 玉置玲央 at 16:14| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
音楽が大事なのとてもよくわかります。
たまたま流れてきた曲に救われたり、学生時代に聴いた曲は当時の感情とかフラッシュバックしたりしますよね。
アップのプレイリストの半分くらいは私の好きなアーティストさん入っててちょっと嬉しくなりました♬

『いまさらキスシーン』まだ拝見してないのでいつか彼女に会える時を楽しみにしてます。
読んでいて舞台に立つ玲央さんの情景が垣間見えた気がして私も何だか胸がギュッてなりました。

玲央さんの描いた絵も何かの形で拝見できれば嬉しいです。

まだまだ暑い日が続きそうなのでどうかご自愛くださいませ!
Posted by 芍薬 at 2017年08月11日 00:53

こんばんは!
夜分遅くのコメント失礼致します。

「いまさらキスシーン」は柿フェス2016で初めて拝見して、玉置さんという役者さんの凄さに驚かされ、この先を観ていきたいなあと思ったきっかけの作品です。
なので、こうしてたくさん「いまさらキスシーン」について、三御堂島ひよりちゃんについて書かれているブログを読んで、なんだか特別な気持ちになりました。
初めてひよりちゃんに出会ったあのとき、「これは事件だ」と思ったことを今でもはっきり覚えています。
なんて濃密で、息苦しくて、愛おしい30分だろうと、体ぜんぶが震えて、終演後もしばらく立てなかったくらいです。
今の玉置さんなら、ひよりちゃんとどう対話し、表現してくれるのかとても気になります。
またひよりちゃんに会えることを日々祈っています!

玉置さんの文章は、すーっと心に入ってきて、何回も噛み締めたくなりますね。
ツイッターの更新も楽しく拝見していますが、ブログも玉置さんのペースで、好きなときに好きなように書いてくださると嬉しいです。
長々と失礼しました。
明日からも、玉置さんに刺激的で豊かな日々が続いていきますように!
Posted by りこ at 2017年08月11日 01:22
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