The 雑感。
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Take me out 2018で初めましての方々が、夢の裂け目を観に来て下さるのが嬉しい。
更にそこから初めてお手紙を下さるという方もいらっしゃって本当に嬉しい。
皆様が思っている以上に、お手紙というものは我々の活力になっております。
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一口に『手紙を書く』と言っても簡単なことじゃあないと思います。
自分も手紙を書くのでそれはわかってるつもりです。
便箋と封筒選び、俺はこれにめっぽう時間がかかる。
色々あり過ぎて迷っちゃうし文房具好きなもんだから紙質とかにも拘りだして選び終わる頃にはひと仕事終えた気分。
そして言わずもがな、そっから手書きで文章をしたためる訳です。
つまり、手紙の何が嬉しいかってその『労力と時間』な訳です。
他人の為に自分の時間を割けるということほど、豊かで素敵なことはないですよ。
皆様から頂いた手紙は全て読み全て保管してあります。
本当に本当に、ありがとうございます。
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『理想の演劇形態』というものがあります。
望まれた現場、潤沢な予算、最強の座組、素敵な脚本、柔らかくも頑なな演出、開かれた裏方、力強いお客様。
言い方は様々ですが、そういう『陽』の要素が全て揃った演劇というものには、そう何度も出会えるものじゃあありません。
そしてそれらはとてつもなく贅沢なものですから、あって当たり前と思うのも違いますしもっと言えば、全ては自分で手繰り寄せる或いは自分で創り出すものだと心得ています。
演劇をやる上で俺は、お客様の存在は絶対に切り離して考えない。
作品の一部、のつもりで考えている。
上記で述べたのは『理想の演劇』であって『理想の演劇形態』とはちょっと違う。
実際にあった具体例が
柿喰う客を以前から観ていた
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玉置が出てるから『秘密の花園』観に行く
↓
そこから唐十郎作品に興味を持ったので花園神社で『吸血姫』を観る
というコンボ。
要は自分をキッカケに、演劇自体に興味を拡げてもらえたらそりゃあもう万々歳、理想の演劇形態という訳です。
『吸血姫』のあの熱気溢れるテントの中、恐らく勇気を出して声を掛けて下さったあなた、本当にありがとう。
演劇やってて良かったと思える、贅沢な時間でした。
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プレイヤー側で、ご縁創りが流行れば良いのに。
そうしたらもっとおもしれーことになるよこの世は。
宜しくお願いします。
写真は新国立劇場で偶然というか必然というか会った、『お気に召すまま』で共演する玲央バルトナー。
二人の玲央。
楽しくて穏やかな雰囲気、ピリピリとした緊迫感…それを肌で感じることが出来る素晴らしいものだと思います。
1つの舞台が終わっても次の新しい舞台でまた同じお客様と繋がっているのは嬉しいものですね。私も縁を大切にしていますので…