自分の進むべき道を、緩やかに定める時が近付いている予感。
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以前、こまつ座の『戯作者銘々伝』に出演した時、相島一之さんと共演させていただいた。
偶然、稽古期間中にドラマも一緒になりお陰様で仲良くさせていただきまして、その時に相島さんが言った一言。
『劇団員とはいえ、俳優は個人だからね。それは絶対だよ』
この言葉が強烈に残っている。
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自分が何の為に俳優業やっているか、理由は人によって様々だと思う。
自分の為に、家族の為に、お客様の為に、お金の為に、地位と名誉の為に、どれも正しくてどれも否定出来ない尊い理由だ。
自分の身に立ち返った時、時々によって違うから何とも言えないけど俺は概ね『自分以外の為に』俳優業をやっている。
それが楽しいし性に合ってる。
そして絶対に心掛けているのが『中途半端なことはしない』だ。
失敗すると分かっている選択も、破滅しない限りは徹底的に貫き通す。
それは物理の部分ではなくて精神や魂の部分で。
じゃないとその選択をしたその時の自分に申し訳が立たない。
これから立ち向かうあれやこれやを、本当に自分のやりたいことなのか突き詰めて考えないと、人って簡単にやりたくもない、どうしようもないことをやっちゃう。
だって楽だから。
楽しいのは好きだけど、別に楽したいわけじゃなし、それに楽して見れる風景はそんなに感動しないし感動させられない。
間違いない。
俳優業はドMな仕事です。
でも俺は、身の回りの、未来の、どっかの、ドMたちが大好きだ。
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それが『糧になるのか』を突き詰めて考えてみたら、もっとファンキーな日常が待ってる。
明日も炸裂に生きましょう。
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